山口屋…伊勢うどんの横綱？

　たまに食べたくなるのが伊勢うどん。今日はうどんと決めて、たまにはメジャーなお店に！ということで山口屋さんにおじゃましました。
　伊勢うどんのお店は伊勢に約60店舗あるらしいのですが、よく耳にするのがおはらいまちの岡田屋さんと宮後(みやじり←と読みます)の山口屋さん。仕事場に一番近い「まめやさん」(ここも宮後)でしょうか？　※以下敬称略
　伊勢うどん+店名でgoogle検索してみたら、山口屋619件、岡田屋411件、まめや364件で、ネットの世界では山口屋が東の横綱と言えそうです。
　しかしまぁ、休日のおはらいまちで寒い時、暑い時、岡田屋前に並んでいただいている観光客さんの行列を見ると、「わざわざ伊勢うどんのために…ありがたいことやなぁ」って思ってしまうくらい、素朴なうどんですよねぇ。天ぷらとか乗せていろいろ工夫されてるようですが…。まぁそう言う自分も香川に行った時は、うどんをハシゴするんで一緒かな？

　伊勢うどんとか山口屋のこととかはネットで探せばどんだけでもありそうで、普通のレポートはリキが入らない感じなんですが…一応ちょっとだけ…

　まず、伊勢うどん・てこねずし・さめのたれ(塩)がセットになった「郷土食膳1200円」。
　大盛りのうどんに少し薄味で多めの出汁←書いててもどこかの記事で読んだ表現のような気がしますが…。そうそう山口屋はこんな味やったわという、ちょっと忘れとったものを思い出した感覚。内緒やけどワタクシ的には好きな順に「まめや・山口屋・岡田屋」かな、でも今日は山口屋で大満足ですよ！
　そう言えばサメのたれが定食みたいなのについてくるのは初めてやなぁ…いろいろ工夫が見て取れますねっ！しかしっ、サメのたれ食べとると「生ビール1つねー」とか言いたなるやんっ！昼間っから困ります(^-^)
　てこねは、わがまま言ってワサビをつけていただきました。個人的にはご飯のちょっとべちゃってした印象が残念。

　あと、エビ天・肉・麩・油あげ・かまぼこ・きざみネギがのった「ごちゃいせうどん1000円」
Mu〜〜〜これを頼むあなたはチャレンジャーや！としばし放心。麩の美味しさが予想を上回って印象に残ったらしいのですが、「それって中心辺りをほめてないよなぁ、ちょっと端っこの方、食パンで言うたらミミがカリカリしておいしい…みたいな」とつっこみましたら…
　お肉はちょっとあわなかったらしいですが、あとはおおむね美味しかったということです。…オモシロイオコタエ！普通の伊勢うどんに飽きた人にお勧めです(^-^)

　今日一番面白かった(性格悪いかもっ)のが、お店の中に貼ってあった「当店の麺はオリジナルでスーパーでは売っていません、山口製麺のものとは違います」って強烈なプライドの主張！
※山口製麺さんは量販店にたくさん出荷されている、市内のメジャーな製麺会社です。
　よく日本人の気質として比較広告に代表される他店の名を出しての差別化はあまり好まない。というふうに言われてると思うのですが、「なんかあったんかなぁ」と、にこやかにちゃきちゃきと応対するおばちゃんの顔を見ながら、あれこれ勝手な想像が…。
　山口屋・山口製麺とも伊勢のひとつの顔みたいなもんやで仲良くして欲しいけどなぁ

　実は2000年頃の3年間、帯広市で冬に開催される氷祭という大きなお祭り会場で、商工会議所の関係で伊勢うどん販売をしたことがあります。(ちょうど山口製麺製だった記憶が…^-^;
　1玉を半分にして、具はきざみネギのみ。最初ちょっと反応が悪く「お口に合わなかったら返品OK・返金します！」という、「まず食べてもらおう作戦」が奏功したのか1年目こそ最終日の追い込みで在庫整理したのですが、2年目3年目は「この時にしか食べられないよねぇ」って楽しみにしてくれる人もいるほどで感激の完売。
　仕込み不要、手早くできる、というかつて参拝者向けに重宝されたという長所に、タレが残らずゴミ処理が簡単というメリットもプラスされ、とってもイベントに向いた食べ物と感心もされました。
　プチ伝道師として鼻が高かったのですが、休憩時間に自分が手に持って会場内をうろうろしてたら、なにせマイナス10度オーバーの世界、出汁が少ないだけにすぐ冷めてしまいました。寒さを表現するのに「露天風呂に首までつかってて、洗った髪の毛が凍りました」って経験を話すのですが、大げさじゃなく凍ってしまいそうな冷め方で、その後「すぐお食べくださいね」と一言添えて手渡したものでした。
やっぱり伊勢うどんは伊勢が似合います。

山口屋
三重県伊勢市宮後1-1-18
TEL　0596-28-3856
営業時間　10:00〜19:00
定休日　木曜日(祝祭日の場合営業)

Tweet