「一月屋の夜は始まりが早いんです。」

　ワタクシの意識の中では、伊勢で老舗の飲み屋といえば、東の「むかい」と西の「一月屋」。女性の姿もチラホラ目にしますが圧倒的な男の…それもおっちゃんの世界。
　仕事で通りかかり、午後３時くらいからお店に入って行くおっちゃんを目撃したりすると、とってもうらやましい、もう仕事終わりかい〜！って(^-^)

　で今回はお客さんもひと回転したぐらいの午後６時半、一月屋で友人・先輩方と集合、総勢６人の長い夜が始まりました。
　小上がりに座わって、まずはそれぞれの飲み物と「湯豆腐を人数分！」っとオーダーです。私たちの中では一月屋といえば湯豆腐、湯豆腐といえば一月屋。冬はもちろん真夏でも始まりはこれで、中にはおかわりをする強者もいます…酔っぱらった私ですが…。そんな豆腐好きにとって「むかい」は湯豆腐が冬だけ。というのがちょっとだけ物足りない…(^-^)

　ここの湯豆腐は、鍋で出てくるのではなく、しっかり温めた豆腐を皿にのせ、ネギとかつお節をたっぷりのせた上からだしをかけてあります。好みで一味を振りかけて、あったかいうちにドンドン食べるのが美味しいっす。
　温まりやすいようにかな、ひらべったく(方言？)大きい特注サイズで、普通の豆腐の半丁より多く、１丁ほどはないってくらいでしょうか。けっこうお腹にたまります。あっ、ちなみにご飯ものは、ほぼないと思います。以前近くのお店からおむすびを出前してもらってたような覚えがありますが、今はどうなんでしょう？そもそもここで炭水化物を摂るっていう意識がなく、はっきりわかりませんので今度確認してきます。ってまた行くための口実かも…。
　カウンターに座り大将がお酒を用意するのを見ると面白いですよ、生ビールは途中まで入れ、一回お玉みたいなので泡をとり去ってから注ぎ直します。普通ジョッキの1/4くらいは泡があると思いますが、ここでは1〜2cmです。飲ませる側の心意気かな？
　心意気は焼酎にも注がれます。水割りを頼むと、まず氷をガァ〜ッって入れ、次に焼酎もガァ〜ッ…水で割るも何も、それこそ生ビールの泡の分くらいしか水は入りません。１杯飲み終える頃には気持ちいい世界が回りだします。お気をつけ下さい(^-^)

　メニューはいかにも飲み屋さんメニュー、バリエーションとか旬のものを味わうのには「むかい」の方がいいかも知れません。一月屋は定番メニューが主といった印象が強く、この日頼んだのも、カツオ・シビ造り、山芋短冊、そら豆、ポテトサラダ、アジフライ、コロッケ、出し巻きたまご、うなぎ蒲焼きetc.…どれだけあげても変わったメニューは出てきません。食べ慣れたものと濃いお酒で過ごすひとときはとても幸せな時間だったりします。
　ここは伊勢のおっちゃんたちの社交場ともなっていて、この日も先輩にン年ぶりにお会い出来ました。自分のお酒だけもってカウンターに遠征です。あと、昔何回か行ったスナックのおねえちゃんとも「ご無沙汰です！」って(^-^)

　わいわいと２時間強を過ごし、某先輩氏の「歌いたい！」の一言でご馳走さま！
　以前は料理もお酒も空いたお皿やとっくりを引いていかずに卓に並べたまま・積んだままで、お会計をお願いすると、大将が５つ玉のでっかいそろばんを持ち出し、それを見ながらパチパチと玉をはじいて計算してくれてました。
　が、仲間内ではあのそろばんは、おやっさんのパフォーマンスで「だいたい一人2500円くらいにしとこ」とか頭の中で計算しとるだけや！というのが主流派の意見でした。今もそうですが、そもそもお料理の金額は店内に一切書いてないし、どう見ても伝票もちゃんとつけてない…と思う(^-^)。ナンカの時に焼酎・生ビール300円、湯豆腐250円とか（そもそもベースがとても安いのは確かです）聞いた覚えがあるんですが、あんまり信用してなかったりします。まぁ間違えても、というかどんだけ飲んでも一人4000円とか言われたことないですし、信頼関係っちゅうやつかも知れません。
　要は一月屋ではお金よりも身体の心配を優先すべし！です。
　見事に酔っぱらい集団に変身した６人組は、その後貸し切り状態となったスナックで一人の落伍者も出さず、午前１時過ぎまで騒ぎまくって楽しませていただきました。
　もちろん大人ですので、次の日は二日酔いもなくちゃんとお仕事です、♪どうしたんだヘヘイBaby　バッテリーはびんびんだぜぃ♪っとお(古っ)、タンバリン叩き過ぎで左手の指が軽い内出血してるんですけど…。
　いやはや楽しく長い時間ありがとうございました。

一月屋
伊勢市曽根2丁目4-4
TEL0596-24-3446
営業時間
　たぶんPM2時には開いてます
（もっと早い日もあるかも…）
　閉店はたぶんPM11時頃
　アバウトですいません
定休日　水曜

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