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雛寿司(大阪旅情編)

2010 4月 23 No Comment

まだまだ、旅行の荷物が片付いてないTハシです(泣)
もちろん、旅先で着た服の洗濯は終わりましたよ?
ただ、その他の整理(お土産とか紙ものとか)が済んでなく、自宅は1週間経っても相変わらず、ぐちゃぐちゃでございます(泣)
いつになったら私、キレイなお部屋で眠れるのでしょ…。
と、床一面に広がった色んな分からないものを眺めては、ため息ついてる毎日です。

さて、カンボジアのお話は写真の枚数が多すぎて(300枚ほど、しかもほとんど遺跡ばかり…)、これまた整理しきれてないので、その前に大阪に行った時のお話を書きたいなと思います。

しばらく前に、大阪に行く機会がありました。
思ってた以上に面倒な用件を、友人と一緒にあーだこーだと済ませたのは、午後もランチタイムを過ぎた頃。

朝ご飯でろくに食べずに、伊勢を出てきた二人です。
しかも二人とも食いしん坊万歳でございます。
ホントだったら、「どっかでご飯でもゆっくり食べて、買い物でも行こうかー。」となるところなんだけど、この日の二人にはもくろみがありました。
ある、一軒のお寿司屋さんに行ってみたかったのです。
特に友人が。

そんなワケで、お店がオープンするまでの数時間、何とか腹ぺこを乗り越え(たこ焼きとか金龍ラーメンとか、色々あるんだ、これが。)、ようやく目当てのお店に入ったのでありました。
雛寿司☆外観
そのお店の名前は「雛寿司」。
大阪は道頓堀、つぼらやのすぐ近くにお店はあるんだけど、2階で趣のある店舗なので、賑やかな他店に挟まってやや分かりづらくなってます。
隠れ家みたいです☆

2階に上がり、のれんの前でウロウロしてたら、中から「いらっしゃい」と、品の良いおばあちゃまが声をかけてくれました。
このおばあちゃまこそが、6代目の女将さんの喜与子さん。
お話好きの、ニコニコした気さくなおばあちゃまです。
雛寿司☆店内
店内は思ったよりは狭くなく、カウンター席も、テーブル席も座敷席もあります。
まだ開店したとこで(夕方4時開店)、お客さんも少ないので、私達はテーブル席に。
落ち着いたとこで、メニューを持ってきてくれたんだけど、ちなみに私達が(と言うより友人が。)どうしても食べたかったメニューは、実はお寿司。
でも「二人で同じものっていうんもなぁ…」と悩んでたら、女将さんが「じゃあ、一つはお寿司で、一つはコースでええんと違う?」と、助け船を出してくれました。

その提案に、ちゃっかり乗ってみました☆

もちろん、季節を感じさせる単品メニューもたくさんあります。
一品約、1000円くらいが平均かと思います。
雛寿司☆筑前煮
まずは、突き出しの筑前煮。
これが本誌に美味しかった!!
くったりと煮て、角がやや丸くなってる野菜には、ダシの味がよく染みこんでいます。
一見、味が濃い感じなんだけど、食べると程よい甘辛さ。
これだけで、ビールがガンガン進むお料理でございました。
雛寿司☆筍
次は、コースメニューから。
筍の木の芽あえです。
写真の色が悪くでゴメン!!って思うくらい、木の芽味噌が鮮やかです。
鼻から抜ける香りが春だー!!って言ってました。
雛寿司☆刺身LOVE
次は、お刺身。
どれも美味しかったんだけど、一番目立ってたのはきびなごでしょうか。
今写真見てもキレイ!! ピカピカです♪
もちろん、食べると魚の甘みとコリッとした食感がステキです♪
いよいよ、刺身を本気で美味いと思える年齢となってきました…(泣)
雛寿司☆すり流しって美味しい♪
次は、ほーれんそーのすり流し。
これは、女将の計らいで2つ出していただきました♪
少し、重い目の飲み応えのおだしで、飲むとダシの香りがまず、そしてほうれん草の風味がふわんとしてきます。
中に入ってるのは卵焼き。
体の温まるメニューです。
雛寿司☆お気に入りの鴨
次に来たのは鴨ロースと筍の盛り合わせ。
これがまた美味いの♪
私、鴨はあまり好きではないので、逆にちょっと五月蠅いです☆(←うわ、めんどくさい女かも…)
ここの鴨は美味しい!!
うっすらと赤が残る、しっとりとした身は、サクリと噛み切る事ができます。
これもダシの味がほんわかとついてますが、ここでやっと気がついた!!
ダシが美味しい事に!!

ああ、日本人…☆(←それだけ?)
雛寿司☆多分カマス?
この後にカマスの焼いたのと箸で切れるカツが出て、次はいよいよもう一つのメイン、お店の名前にもなっている名物の「雛寿司」でございます。

が、そのお寿司が出てきてビックリ!!でございました。
何がビックリって!!
とにかくちっちゃい!!
雛寿司☆ちっちゃい♪
普通のお寿司の5分の1なんだそうです。小指の先っちょくらい!!

このお店は、今から150年ほど前にオープンしたそうなのですが、その昔の道楽と言えばお芝居。
人々はお芝居を観ながら食事をしたのだそうです。
が、口をあまり大きく開けないで食べるお寿司がいいとの注文が多くあったので、3代目がこの雛寿司を考えたのだそう。
雛寿司☆おっきいのも食べたかった…
大きさは実際見てもらった方が実感がわくと思いますが、おちょぼ口でない私には、やや物足らないです。
情緒も何も、あったもんじゃーございません。
でもねスゴイのが、こんな、ご飯粒の数さえ難なく数えられそうな大きさのお寿司なのに、いちいち美味しいの!!
寿司飯のお酢具合とか、口の中でのほどけ方とか、うっすく焼いた卵焼きのほの甘さとか、かんぴょうとガツンとパンチの効いた甘辛さとか。
ただの「ちっちゃいお寿司」ではなくて、キチンとした味わいのあるお寿司なのです。
とにかく、色んな意味で驚かされたお寿司でした。
雛寿司☆イチゴの旬だね☆
最後にデザートのイチゴで締めくくった「雛寿司」さんでのご飯。
女将さんが「このお店、どこで知ったん?」と質問されたので、友人が知るきっかけとなった雑誌を広げて見せたら、「あれ、まだこれは見てないわー」としげしげと読んでらっしゃいました。
とにかく、お話も仕草も愛らしいおばあちゃまで、ご飯はもちろん、こんな女将さんがいるお店なら、何度市を運んでもいい!!と思いました。
伊勢にあったら、間違いなく常連さんになれる自信ある!!

そんなステキなお店でございました。

ほっこりとした気持ちでお店を出ると、さっきまでの静けさがウソ?と思えるほどの喧噪にクラクラしながら、伊勢に帰ったのでありました☆

本気で美味しかった!!
また行きたいです、ごちそうさま☆
雛寿司☆美味しかった☆

追記。
雛寿司は1500円、お楽しみコースは4000円(6品)と3500円(5品)がございますよん☆

多分、このサイトがわかりやすいかと→☆
雛寿司(ひなずし)
大阪市中央区道頓堀1-6-13
くいだおれ向い
TEL 06-6211-6264
営業時間
16:00~22:00
日曜定休(祭日は平常通り)


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