昨日は、海の博物館で不定期に行われる、相可高校の村林先生のお魚お料理教室の予約日だったのですよ。
今回の予約は、12月に行われる料理教室のだったんだけど、いつものと違って先生がお料理をふるまってくれるとあって大人気とは聞いてましたが、朝の9時からずーっと電話かけても繋がらず、14分経ってやっと繋がったと思ったら「キャンセル待ちで…」と、スタッフさんの申し訳なさそうな一言。
人気アーティストのライブのチケット販売をほうふつとした一時でございました。
よって直さーん、来月は行けずじまいになりそうなんで、1月にお会いしましょうねーっ!!
（↑これは私信です☆）

さて、去る8月9月の頃は、お仕事とは言いながらも色々なお店にお邪魔させてもらいました☆
どのお店も雰囲気が良くて美味しくて、印象に残るとこばかり!!
中には、「こんな理由でもなきゃ、そうそう来られないわよ…泣」なお店もあったワケですが、その中の一軒が「和田金」。

ものっすごい緊張しながら行ってきました☆

和田金さん、車で前を通る度に見かけてはいるのですが、入るのは人生初!!
まさに「口から心臓が飛び出しそうな状態（こう見えても気が小さい…泣）」で店内に入ると、仲居さんはもつろん、明らかにお偉い方まで一斉に「いらっしゃいませ」と挨拶してくれました。
同行者（この時2人でした☆）は慣れてるせいか全然平気そうだったんだけど、私一人が泣きそうな顔してました（後で笑われたけど。）

店内は広く、本当に広くて「ここは和風旅館か何か?」と間違えてしまうような純和風の、優雅で静かな佇まい。

全て個室のお座敷なんだそうで、入ると広いお部屋の真ん中に真っ赤な円卓（漆塗りだったような…）があって、その中心に炭が備えてありました。
てっきり角卓だと思ってたんで聞いてみたら、「どこからでも手が届くように」なんだそうです。

ここで、ちょっとだけ和田金さんについて説明を。

明治11年から続く松阪肉の老舗「和田金」は、全国でもその名をとどろかす松阪肉のお店。
「よい肉しか売らない」の家憲を守り、厳選された兵庫県産の黒毛和種の雌の仔牛ばかりを自家牧場で、独自の肥育方法で丹念に育て上げます。
ここで仲居さんが、つきっきりで焼いてくれるすき焼きは、美しいサシが入った、最高の特選ロースです。
レースのように細かな霜降り肉のため、融点が低くて人肌でもすぐ溶けてしまうので、扱いにはとても気を使うのだとか。
炭火の上に鉄鍋を置くと、仲居さんがすばやくお肉をさばきいれ、上から軽く砂糖をふり、その上からさっとたまり醤油をかけ、後は昆布だしを鍋肌からほんの少しだけかけます。
この絶妙の焼き加減と味付けは誰にでもできる訳ではなく、厳しい審査を通った仲居さんだけがこなせるのだそうです。

緊張の中でお話を伺った後で、お食事タイム。
出てきたお肉を見て、「キャーッ」と歓喜の声♪（←私が。）
出てきたお肉は、大きくてキレイなピンクでレースみたいな霜降りで、こんなお肉見た事なーいっ!!
あまりの量に、「みんなこんなに食べられるの?」と思ってたら、お皿のお肉は4人前でした☆
そうそう、今回は和田金さんと言えばまずこれ!!なすき焼きです。

炭火をおこすのもお鍋の面倒を見てくれるのも全て、ここでは仲居さんのお仕事。
それもこれもみんな、美味しいお肉を美味しいタイミングで…の心配りの一つなのです。
テキパキと炭火をおこし、テキパキと鍋の準備をしてくれる仲居さん。
先の説明にもあった通り、仲居さんのお仕事は重大で、厳しい審査を通った方だけがお世話をしてくれるのだそうです。
ちなみに今回、お世話していただいた仲居さんは、メディアで何度も登場した事のある方でした☆

さて、炭をおこして鍋が温まったら、次はお肉をじゅーっと乗せて焼き付けます。
その上にお砂糖を箸で器用にまんべんなくかけます。
「砂糖に秘密がありますか?」って聞いたら、「特にないですよ?」のお答え。
次に、たまり醤油を上からかけるのだけど、仲居さん曰く「特に秘密はないですよ?」との事でした。

後は、そのままお肉に火が通るのを待ってると、辺りにお肉の甘い香りが漂ってきます。
その間に仲居さんは、卵まで器に溶いてくれるのです!!
うわーん、こんなに至れり尽くせりなの、初めて〜!!

とても良いタイミングでお肉を器に取ってくれ、「はい」と手渡し。
あのピンクのお肉にたまり醤油の色が絡まって、何とも食欲をそそる色合いになっております。
そうだ、お肉をすすめてもらったら、すぐにいただく事にしましょう。
良い頃合いの美味しい時間は短いのです。

口に入れたお肉は、歯で切る事なんて必要ないほど柔らかい〜。
そして、肉の脂がとにかく甘い〜♪
砂糖とたまり醤油のしんぷるな味付けだけど、肉のコクがしっかり出てて、ホントに美味しい!!
あー、表現力がなくてすみませんって謝りたいほど美味しい〜♪

お肉を堪能した後、次に鍋には野菜が入ります。
しいたけや人参、お豆腐に玉ねぎで、我が実家で必ず入っている白菜や春菊はなし。
何故か質問してみたら、葉野菜は水分が出てしまうから入れないのだそうです。

先に肉を焼いた時に出た旨味がお肉に絡みついて、野菜も美味しく出来上がっております☆
最後の方で、ネギや三つ葉が入り、独特の良い香りが立ちこめてきます。

お肉は大きいとは言え、1人前で2切れでございまして、自称大食漢の私としては「少ないのじゃ?」と思ってましたが、これだけ食べたとこでお腹もいっぱいでした☆

もう、ホントに贅沢な時間を過ごさせていただきました〜!!
1人前すき焼き（ご飯・香の物付き）で、9240円でございます。

私みたいに、「いやそんな、和田金さんでご飯なんて恐れ多くて…」な方がもしいらっしゃるなら、入り口入って右側にある精肉店をオススメします。
和田金さんの店内で食べるお肉は最上級品ですが、販売してるお肉も同じ松阪肉なので美味しいのです。
しかも、ステーキ肉で100グラム2200円、小間切に至っては100グラム500円と、ビックリするくらいお値打ち!!
このお肉を使うだけで、いつものカレーが上品なコクのあるカレーに大変身するのです!!
ちなみに、小間切れのお肉は大人気らしく、お昼には売り切れてしまう事が多いのだそーです。

他にも志ぐれ煮やそぼろ煮、期間限定の味噌漬けなど、お持たせにも良いものがあるので、ご家族のお土産にいかがでしょうか?

美味しい食事をいただき、スタッフさん総出でお見送りしてもらっただけでも恐縮したのですが、何とはなしにふと振り向くと、今日お世話になった仲居さんが私達をずーっと見送ってくれてるではないですか。
それは車が出るまで続いたのでありました。

徹底したお肉の管理と接客の素晴らしさに驚きつつも、何だかお店をするにあたっての大事な事を教えてもらった気がしたのでありました。

勉強になりました!　ごちそうさま!!

和田金のサイトはこちら→☆
和田金
松阪市中町1878番地
TEL　0598-21-1188
営業時間
11:30〜20:00
販売
7:30〜20:00

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