大喜の伊勢春慶弁当
「伊勢神宮」のお膝元、伊勢市にある宇治山田駅にほど近い場所にお店を構える、宮内庁・神宮司庁御用達の「割烹 大喜」は、伊勢の老舗割烹。
季節毎のお料理には、地元の旬の食材を中心に仕入れているそうで、初夏は鮑、秋は伊勢海老、冬は牡蠣に最近では海ぶどうなど、いながらにして伊勢志摩の春夏秋冬を味わう事ができます。
特に伊勢海老料理はお店独特の調理法で、活け造りや鬼がら焼、具足煮など(5000円より)、様々な調理法でいただく事ができます。
旬の味覚を一度に、もっと色々と味わってみたい人には、「伊勢春慶弁当」(1人前3500円)がお手頃でおすすめ。
一皿毎に季節感を盛り込んであるので、味だけでなく見た目も楽しませてくれます。
料理の名前にもなっている伊勢春慶は、江戸時代から昭和30年頃まで伊勢の河崎で盛んに作られた漆器のこと。
木曽産のヒノキの木地に、弁柄(赤色顔料のひとつ)や柿渋で下塗りをしてから漆で仕上げるので、比較的安価で丈夫なため、日常使いの漆器として利用されてきたのです。
ここで使われているお弁当箱は伊勢春慶の工房協力の元、特注で作ってもらった作品なのだそうです。
今はお月見の季節なので、料理も月見の風情を意識した盛りつけとなっています。
前菜は月に見立てた栗に雲がかかっており、手前には遠山鮑に揚げ稲穂、可愛らしい月見団子も添えてあります。
お弁当箱の一段目には、刺身は戻り鰹と赤いか、秋刀魚の南蛮漬。
二段目にはキスの菊花膾、松茸に見立てた人参や里芋田楽、穴子八幡巻のカツレツが並びます。
鰆の丹波焼きは、焼いた鰆の上に栗のペーストが塗ってあって一見ミスマッチなんですが、鰆の旨味と栗の静かな甘みが口の中で1つになって、とても美味しい一品となってます。
御飯はミニにぎり、吸物は萩真薯。
上に添えてある松茸を見ると、季節はもう秋なんだなぁと実感する事ができます。
交通の弁も良くて、伊勢神宮外宮へは徒歩10分、内宮へは車で15分の好立地。
旅の始まりに、そしてまた旅の終わりに伊勢志摩の郷土の味を味わっていただければいいのではないでしょうか?
ぜひ、ご賞味くださいませ☆
大喜さんのサイトはこちら→☆
割烹 大喜
伊勢市岩淵2-1-48 近鉄宇治山田駅前
TEL 0596-28-0281
FAX 0596-23-0284
営業時間
午前11時から午後9時半
オーダーストップ:午後9時
昼の休憩時間無しで通しで営業
年中無休。
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